腐れ外道って最上級の褒め言葉

あんまり腐った事ばかり書いていても、多分見ている人はつまらないと思うので、たまには心が豊かになるような話でも。



今年の桜も綺麗でした。と言うか今が一番見頃な気がする。
例年そんなシーズンも関係ない様な生活なので、「花見しに行こうぜー！」とか浮ついた話があるわけも無く。そもそも花見しに行って、一緒に酒でも嗜む様な友も近所には居ないし。
一人地元を走り回り、ふと走り疲れた所に見上げたら桜の樹が1本。それだけで十分じゃないかな、って思ったりもします。
花見と言うイベントからかけ離れすぎた位置に居るからそう感じるだけで、これがジャンクフードとお酒で埋まりきった花見席へと足を運ぶ様になれば、きっと考え方は逆転するんだろうけれども。

閑話休題。
こういう綺麗な風景を、一緒に見に行きたかったです。
アレしたいね、コレしたいね、と思うことはあったけれども、どれもほとんど実行に移せなかった。
ちょっと足を踏み出せば行けていたかも知れない。けれども、その一歩が割と遠くに感じられてしまっていたのは、多分僕が臆病だったから。
この季節といえば、桜も散ったその頃に地元では大きな祭りがあります。祭り、と言っても大人がバカな騒ぎ方をしたいだけの、至極下らない催しなんですけど。
地元の民なのに、地元に古くからある祭りをこの様に扱き下ろすのは、非常に心苦しい事かと思われるかも知れませんが、案外中身を空けてしまえばそうでもない様な気がします。
なんて言うか、普通のお祭りと言う流れではなく、本当に騒ぎたいだけみたいな薄っぺらさを年々感じてしまっているわけで。
その薄っぺらい傍ら、春風の吹きしきる沿岸沿い、その場に二人で佇んで居たかったかも知れない。
そんな事を、こんな時期だからこそ繁々と思う。物思う。
ナーバスな心情だからこそ、尚更の事思ってしまう。